シャイターンの堝
<堝09 title="処四姦徹の了">
~01
「ん…」
唇のような割れ目に軽く触れると、少女が小さく鳴いた。股の内側に力が入り、少し背が反る。
まだ快感よりもくすぐったさが強いような、奈美の反応。何にせよ、否定的な様子はないので、典雅はそのまま指を潜り込ませる。
あまり肉付きのない、単純な肌の亀裂のような、少女の陰部。簡単に押し開く柔らかい肉の間に潜り込み、奥の固く閉ざされた内部へと。
「――あ…っ」
不意に、奈美が栗色の髪を震わせた。少し苦痛の色が混じった声に、思わず典雅は指を引く。
不用意に挿入した指が、処女喪失もまだ生々しい傷に触れてしまったのかもしれない。
そう思い、浅い辺りを軽くかき回す程度に抑える。それでも経験の薄い少女には十分な刺激らしく、快楽の吐息が漏れる。
「…ぅっ…ん…んっ…」
艶っぽいと言うより、まだ可愛らしいような声。それでも少年には媚態として十分な反応。しかも、右に奈美、左に美佐、と甘い吐息に挟まれているので、しっかり男が反応してしまう。また、少女2人が代わる代わるキスを求めてくるから、いよいよだ。
そういう、少年少女にとっては、互いに高ぶらせ合っている、前戯のような割合ゆっくりした状況だが。年長者ののりこにとっては。少年のペニスを受け入れ自ら腰を使って奉仕しているシスターにとっては、興奮している典雅のモノが不随意に撥ね、不意打ちに膣の内側を叩かれるのだから、たまらない。
「――あっ!……はぅ……あぁ……う、ん…――あん!…」
その脈動が与える衝撃自体は強いものでもないので、全くの苦痛ではなく快感半分ではあるのだが。それがむしろ、処女喪失をして間もなく腰を使うことを強要されている彼女には、やや ── いや、多分にありがた迷惑。先ほどのシルフィの台詞ではないが、強烈な感覚に身動きを奪われ、奉仕がままならなくなってしまう。
「あう…はぁ…ん――んん!…は、はぁ…あっ!…て、典雅さん、ちょっと……あぁんっ!」
と時折、背筋を反り返しながら、息も切れ切れに、懸命に少年の上を上下しつづける。
「…ひっ…あっ…はあぁ…あうっ…はぁ…はぁ……んんっ!…はあ、あ、ダメぇっ…」
しかし、やはりあんまりな不意打ちに抗議の声を絞り出すのりこだが、羞恥に染まり蚊の鳴くように小さく成った声では、少女2人の性器をかき回して興奮し熱中する典雅の耳には届かなかった
──しばらくして。
まだ射精の気配が無いと、再度の体位変えを要求する頃には、散々に責め立てられ続けたシスターの柔らかい顔立ちには憔悴の色さえ見てとれた。
~02
「やはり、自分で動いた方がましか…」
舌打ちに続いて出た、男の失望の声。空振りの報告を受けた携帯電話をスーツの懐にしまいながら、誰にともなくつぶやいた。
――そう、『誰にともなく』。
少なくとも自分に対する声ではない…。少女は、皮肉めいた思考をしながらため息。そして、間近に寄せては返す波のリズムに合わせて、大きく息を吸った。
強い、潮のにおい。波の音。少し遠くに、防波堤にくだける波の轟くような音。その中に、テトラポットの間隙に入り込み、押し進められ、やがて袋小路で行き場を無くした海水が、コポン、と時折、異なる音を混ぜ込んでいる。
視線を海に直せば、海鳥の声の響く空は澄んだ色に晴れ渡り、まだ日差しも強い。遠くにいくつかの島と入り江が目に付き、その合間をヨットか何かがゆったりと渡っている。
穏やかな景色に、恵まれた天気。絶好の外出日和だった。
── なのに、そんな爽快な情景を台無しにする物が一つ。墨汁のにじみのような人影。陰気で、無口で、無愛想で、少しも人生に楽しみと言う物が無いかのような空気をまとう中年の男。
(なんで、こんな折角の休みに、こんなのと…)
不公平だ、と思う。日焼けした友人のにやけ顔を思い出せば、いよいよだった。俳優の誰かに似たようなサーファーに口説かれたとか、そんな嘘か誠か分からないような ── まあ、多分に誇張された事は間違いないだろうが
── しかし、羨ましくないと言えば嘘になる、ひと夏の自慢話を思い返せば苛立ちがつのった。
ちらりと、視線を海原から波打ち際に戻す。スラックスに砂が付く事を気にせず四つん這いになったその中年は、相も変わらず一心不乱に探し物をしている。まるで、恐妻家が結婚指輪を無くしてしまったかのような
熱心さ。だが、その男にはそんな『可愛らしさ』が有る訳もない。
むしろ、どちらかと言えば家庭も顧みないタイプの、冷血漢
な仕事人間とさえ言える様なタイプの男。
無論、そんな人間が周囲に気遣いなどする訳もなく、同行している姪などには、目もくれない。
そんな様子を改めて見ただけで、気分が滅入った。
(本当に、何でこんなのと一緒に海に来たんだか…)
内心ぼやくものの、答えは決まっている。仕事だからだ。師事を受けているからだ。それ以外に、彼が彼女連れて回る事など有り得ない。
しかも、これが今年初めての海だというのだから、救いがない。
彼女も同じ海に来るなら、もっと若くて明るく爽やかで笑顔の素敵な男性の方がよかった。いや、今なら、いつもは相手にしないようなちょっと馴れ馴れしくて頭の軽そうな男で妥協してやっても良い気分だ。少々バカっぽくて品性の低さが透けて見えるような、下ネタ混じりの騒がしさだって、このひたすらに気分が滅入る空気に比べれば幾らかマシだろう。
何より、万が一にも、こんなオヤジの歳の離れた恋人だの、愛人だの見られるなんて冗談じゃなかった。
―― そんな青春期の少女としては切実な事を思いながら、もう一度ため息。
「…で、何か分かった?」
覇気のない声で尋ねてみる。いい加減、遙か彼方を横断するヨットに飽きてきた。
「………」
反応は、やはり無い。聞き流すどころか、相手にもされていない事に、またため息。幸せが逃げてるなぁ…とぼんやりと思う。
――と、叔父の無愛想な目が振り向いていた。
「――…そう簡単には確証など得られるはずがない」
男は淡々と時間差の答えを返す。波の音に紛れそうな声量ではあったが。
「――あ、………ああ、そう…?」
聞こえなかったのかと思い、別の事を考え始めていた矢先に返され、少女は慌てて返事を返す。乾いた笑いを漏らしている内に、男は目を自分の手元に戻した。
「しかし、手がかりが他に無いのも確かだな…」
独り言か、こちらに聞かせる言葉か分からない様なつぶやき。
「あ、うん。そう…」
慌てて、歯切れの悪い返事を返すが、妙に落ち着かない。何となく、居心地が悪い。まるで、幼い頃、悪ノリでやってしまった悪戯が見つかった後のような、身の置き場のない感じ。
「――あ、あのさ。
ちょっと冷えてきたから、車に戻ってるから」
少女はとってつけた理由を盾に、逃げ出すように府道沿いにむかって歩き出す。
流石に、そこへ労りの言葉などかかってこないが、もしそんな事があったら気味の悪さに悶死してしまうかも知れない。そんな事を皮肉気に思いながら、靴に砂が入らないように気を付けた足運びをしながら、少女は銀色の
トヨタ・クレスタへ向かう。砂が終わり、アスファルトを踏みしめて数歩。ふと後ろを振り返れば、やや陽が傾いてきて赤らんだ空と、それを映す海。そして、まだ風に消されていない足跡以外何も無い海岸線。そこで、有るか無いか分からないような証拠を探しつづける、無愛想で思いやりとか優しさとかの欠片もなく、ただただ仕事熱心なだけの叔父の姿。
そう、ただただ仕事熱心なだけで、他は何もないような叔父の姿を見る。
…ひょっとすると。と、言うまでもなく、おそらくきっとそうなのだろうが、
「…こういう事じゃないと、話なんかしないんだ」
本当に冷えてきた風が、ほおを撫でて、赤い髪を後ろに流す。
もう一度振り返った時に、叔父が何か、砂と同じような色の焼き物か何かを、砂浜の中から掘り出したように見えた。
~03
「じゃあ、どうしましょう?」
そう聞いたのは、正面に座す奈美。
その隣の美佐は、恥じ入るように顔を伏せ、反対側に座るのりこは、疲労感の混じったなまめかしい吐息を繰り返している。シルフィはというと、典雅の背にその大きな胸を押しつける形で張り付いている。なんとなく、手の届かない位置に逃げているような感じもする。
「とりあえず、俺が動きやすい体勢が良いな」
マグロ状態では達せない性質と言う訳ではなく。単純に、彼女達に任せていては、どうにも動きが遅々としていて、今ひとつ刺激が足りない。
まあ、処女喪失してすぐ、派手に腰を動かせと言う方が無茶であろうが。
「だったら…。
さっきみたいに、こんな感じで?」
栗毛の少女は少し恥じらいの色を見せながらも、後ろに身体を傾け、大胆に膝を開く。
「まあ、そうなるよなぁ」
どことなく、不服というか、不満というか。典雅は、今ひとつしっくりこないいう表情だった。が、結局はそれで妥協したのか、奈美に覆い被さっていく。
指で軽くくすぐるようにして、入り口を確かめ先端をあてがう。堅い感触。本人の希望通りじっくりといじったので、少女の割れ目は必要以上に濡れて冷たい程だが、相変わらずにきつい締めつけで、入るのか不安になる。しかし、一度男に貫かれた為か、かろうじて通れそうなだけの隙間は開いている。
「あ…ん、…んんっ!」
ペニスのエラの部分までじんわりと埋没させると、自分の指を口元に当てた少女の身体が一度引きつるように蠢いた。典雅は奈美の顔に手を当て、その表情に拒絶が無い事を確認してから、ゆっくりと先に進めていく。
「…んっ…はぁ…はぁ…」
「…くぅ…」
一番奥まで入り込んだ。鈍痛を耐えるように、涙を浮かべる少女の呼気の狭間で、典雅はうめくような声を漏らす。先程は、爪を立てられて感触を味わうどころの余裕もなかったが、こうやってじっくり賞味すれば、相当な締まりだった。外見、未発達な彼女の陰部は、それゆえか中はぎっちりと噛み付いてきていて、しかも前後させると肉がまとわりついてくる。
具合としては、非常によいのだろうが、あまり慣れない典雅には少々締め付けが強すぎる。もうちょっとソフトに、柔らかく包み込んでもらった方が気持ちいいのだが。そこまで言うのも、無理な注文だろう。
(それにしても、あんまり動きやすくもないんだよなぁ。これ)
正常位の合体では、少女の腰を持ち上げないと今ひとつ動きづらい。まあ、後ろにへばりついて先程から首筋などに舌を這わせている隷が邪魔というのも一因も有るが。
金髪の精霊に耳を舐められ、くすぐったそうに後ろを向くと、
「お…?」
ベッド際に腰を下ろしたのりこと美佐の姿が目に止まった。頭の中でその光景と、不満と欲求とが、パズルのピースのように丁度良くかみ合う。
「あれだ」
奈美はいきなり逸物を引き抜かれ、びくんっ、と身を震し、小さな悲鳴を上げる。
「―― んあっ! な、何なんです?」
戸惑う少女にはお構いなしに、典雅は背後にしがみついたシルフィを引き離すと、彼女を引き起こす。
「──え…、え? え? な、何ですか?」
困惑する少女には答えもせず、ダブルベッドの中心から端まで引きずるとそこに座らせて、自分はベッド脇に立った。都合、3人の女がベット際に並ぶ事になる。
「これがベストポジション、か?」
「きゃっ」
そう言うが早いか、奈美の柔らかな両股を持ち上げる。中腰より高めの体勢で、少女に挿入。
「――ふっ…あ、…んっ…やぁっ…」
唐突に中断・続行された行為に、戸惑う奈美では有ったが、すぐさま順応してくれる。少年の腰に細い脚を回し、少年に欲望に応えようと一生懸命に腰を動かす。するとシルフィが寄ってきて、再度主人の背に張り付き、舌と指先で上半身を撫で回す。
しばらくぼんやりと成り行きを眺めていただけののりこだったが、シルフィのそれに見習ったのか、少年の右脇の方に張り付いて見様見真似で奉仕を始め、美佐もそれに続
き反対側に回り込む。だが、隷の呆れ声がそれを止めた。
「これこれ。そち達はそのような真似より、典雅様の精を乞わぬか」
言うが早いか、黒い長髪の少女と、セミロングのシスターの手を引き、右手── ベッドの頭側に仰向けに押し倒して並べる。
「あ、え、ちょ、ちょっとぉ…っ!」
「シ、シルフィさん…っ!?」
「―― ささ、典雅様。こちらの二人も、準備は整っておりますぞ?」
羞恥に染まる美佐とのりこ。その2人の都合とか意志とかは全く無視しきり、女二人の腹の上に
押さえ込むするかのように乗って、両手でそれぞれの陰部を無理矢理開いて晒す隷は。
本当に、何がそんなに楽しいのか、朗らかに女を犯せと勧めてきた。
~04
「ひんっ! …あ、…ん…はぁっ…いっ」
と、苦痛に耐えるような声が響き。
次いで、
「あぁっ …うん…はぁ…はぁ…あぁ…」
やや甘く、成熟した声が響く。
その次は、まだ青く幼くも聞こえる声。
「んっ…あっ…ふぅ…う…はぁ…」
美佐、のりこ、奈美、と一巡して、典雅は一息。
「ふぅ…」
「疲れましたかえ?」
「いや」
どちらかと問われれば、我ながら贅沢な物だと、感嘆の息が漏れただけだ。
「ふふっ ―― あ、んんっ」
何が気に入ったのか、さっきからやけに横からくっついて耳を舐めてくる、シルフィの豊乳を握りつつ、改めて目の前に目をやる。
少女2人と、若い女性1人。どれも、美華といえる程の女が、並んで性器をさらしているという状況。眺めているだけで、ぎちぎちにいきり立ってしまうし、順に挿入して回るだけでも相当くるのだが。さらに
移動の僅かな間にも、シルフィがペニスを撫で回すように指を絡めてくるので、小休止しても全くといって萎える訳がない。
「さて」
一息ついて、シルフィの胸から手を離す。順番で言えば、次はボブカットのシスター。
「あっ…」
柔らかい太股を両脇に抱えるようにして、彼女の割れ目に逸物をあてがう。と、女性は半ば目を背けながらも、少年のペニスを入り口の正しい場所へ微調整をしてくれる。
ぐっ、と体重を前にかければ、柔らかく熱い肉をかき分ける感触。
「はあっ…んっ…」
やはり、のりこのそれが、一番柔らかく、優しい感触。奈美や美佐のヴァギナは、発育が終了していないという事情もあるのだろうが、まるで侵入を拒否されるように頑なだ。
――ぱんっぱんっぱんっ
「はあっ…はっ…はっ…はっ」
荒々しく打ち込んでも、肉感的な股や尻でしっかり受け止めてくれる感触が、素晴らしく良いし、胸の揺れを見るだけでも興奮に拍車がかかる。
そのまま達するまで続けても良かったのだが。折角の機会なので、全て味わわないと勿体ない気がして、典雅は次に移る。
シスターの膣から引き抜かれた少年の逸物には、彼女自身の愛液はもちろん、少年が先刻膣中に放った精液、さらにはその際の彼女の処女血まで混じって付着している。しかし、少年にそれを押し込む事に遠慮する気配もなければ、少女達も抵抗を覚える様子もない。
というより、経験の無い彼女たちは、どうも『そういう物だ』と思い込んでしまったようでもある。
美佐も、すらりとした脚線を自ら開いて、少年のペニスを抵抗無く受け入れ、その律動に身を任せる。
「あ…ん…あ…あ…」
切れ切れの呼吸をしながら、自分の脚を掴む典雅の手に触れた。
「ん…あ、典雅君…触って?」
美佐の手に導かれ、彼女のやや発育不良気味の胸を指先で撫でる。うっすらと膨らむその輪郭をなぞり、ピンクの頂を軽くつまむ。
「んんっ」
それまで、どことなく痛みに耐えるようだった美佐の表情に、違う朱が差した。
と、残る片手に柔らかな指が触れてきた。
「典雅さん、私も…」
そう要求してきたのは、美佐の次に貫かれるのを待つ奈美。典雅は無言で肯き、仰向けでもまだかろうじて膨らみを確認できる大きさの、彼女の柔らかい胸を掌で包み込むように揉みながら、立ってきた乳首を中指と薬指で挟み込み、軽く刺激する。
「んっ…あんっ…ぅん…」
「あ、やあっ…ああっ…」
可愛らしい声で鳴く、2人の少女の胸を両手で味わいながら、弾力のある美佐の中をかき回す。黒髪の少女の呼吸がだいぶん切れ切れになったのを、彼女の苦痛に対する我慢の限界と判断し、次に移る。
美佐は、すらりと伸びやかな脚は移動しやすいように除けてくれたが、右手は離してくれず、結局その手は彼女の乳首を触れたままにして、腰だけ隣りへ動かす。
「あ…ああ、ご、ごめんなさい…っ」
胸をいじられ陶酔の表情をしていた奈美は、はっとなって、床へ突っ張るようにしていた脚を慌てて開いた。
「んっ…ふぅ…っ」
未成熟な性器に挿入が完了すると、腰に絡みついてくるのは、当然だが同じ歳の美佐とはまったく感触の異なる脚。弾力に溢れ力強く引き寄せるのではなく、柔らかく弱々しいものが必死にしがみついてくるような感触だ。
「あ…っ…はっ…あぅ…っ」
奈美と美佐で共通するのはきつい締め付けだけだったが、それも二人とも何度もペニスに出入りされて、頑なだったのが幾分緩んできた感じ
もする。しかし、だからといって強くできる程ではない。少女2人の胸を愛撫しながら、あくまでじっくりと腰を動かす。
―― ふぅ…ん…ああっ…はあ…
3人絡み合い、もう誰の吐息か境の解らなくなってきた時に、またも手を引かれた。
見れば、不服気な表情ののりこが身を起こして覗き込んでいる。
「私だけ…のけ者ですか…?」
成熟した女性の彼女にしては、妙に幼い感じのするつぶやき。不釣り合いだが可愛い感じのするそれに、典雅は微苦笑で応え、顎先で左側に回るように示す。彼女が奈美の隣りに腰掛け直すと、今挿入している少女の胸を揉んでいた手を、のりこの柔らかな膨らみへ ―― と、思い直して
、その手をさらに下に。
「ぅあっ」
びくり、とのりこはまつげを振るわせる。不意に股間をまさぐられての、驚きの声。そのまま、探り当てられ、割れ目の肉を押し開いて指が入ってくる。
「んぁ…あぁ…ふぁ…」
軽くかき回してやると、のりこは目を潤ませて切ない声が漏らす。彼女は何か困惑するように手を彷徨わせ、一旦自分の唇にあてがい顎を伝い、胸元まで下がって、それから上に戻って髪の先端をいじる。
「はぁ…あっ…やぁっ…典雅さ──んんっ」
最終的には典雅が愛撫する手にしがみついて、落ち着いた。
典雅は、美佐の乳首を刺激していた指も、同じく下腹部へ降ろして、黒髪の少女にも性器の直接愛撫を始める。
「──んぁ…っ!?」
と、驚いた美佐が身を起こし、そのまま典雅の腕にしがみついてくる。
「あっ…ひゃっ…だ、ダメ…っ…やぁっ」
驚き、少し震えているような感触が伝わるが、その声はとても苦痛には聞こえない。
両手の指とペニスで、都合三つの女性器を犯す格好。
―― はぁっ…あんっ…ああっ…ぅあ…やん…ふぁ…ああんっ…
嬌声の三重奏が、腕にしがみついてくる2種類の繊手が、腰に巻き付いてた脚が、リズムに合わせて揺れる少女の腰が、かき回す指に反応して蠢くヴァギナが、さらには背後から回された胸板を撫でる褐色の手が、首筋に這う舌が、
典雅を再三再四を越えた頂へと導く。
「ああ! くぅ… で、出るっ」
切実な典雅のうめきに、奈美は応えるように脚の力を強めて深く結びつき、奈美とのりこは申し合わせたように大きく股を開きながらもしがみついてくる。
「はぁはぁ…ど、どうぞ…いっぱい下さいっ」
「ああっ…奈美ばっかり、ずるいよぉ」
「典雅さん、私にも、私にもっ」
3人の女性に一気に乞われ、戸惑う。典雅は、ラストスパートをかけていた腰の動きをゆるめて、逡巡。
が、しかし、
「よしよし、全員が放精を頂きたいのじゃな? ならば叶えて進ぜようぞ」
後ろで奉仕を続けていた隷は、のんびりと微笑むような声だったのに、その対応は迅速そのものだった。
主の腰に回っていた少女の繊脚を引き離し、結合を離す。と、勢いよく跳ねて姿を現した主の分身を手早くしごき上げる。
「──くぅ!?……うぁぁっ…ぅっっっ!……あぁっ!」
あっと言う間に、典雅の最後の堰が決壊し、精がほとばしる。もはや連続五度目とは信じがたい程の濃度を備えたものが、何度も何度も勢いよく放射されるのを、シルフィは左右にばらまいた。
「どうじゃ? 平等に頂けて幸せであろう? 満足であろう?」
ドロドロと白濁した体液で全身を汚されていながら、陶然とした表情を浮かべる2人の少女と、1人の女性に。また、満足の荒い息を繰り返している主へも。
まだ脈動しながら、3人の女に精を吐きかけている典雅の性器に、横合いから口付けながら。
シルフィは本当に、楽しげに問いかけた。
</堝09>
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