さぶらい

07. 紫陽花のように

 

 

-01-

 

 「はあ……」

 聡美さとみは、髪をくブラシを止め、重々しいため息をついた。

 その沈んだ様子に、先にベッドで横になっていた夫・祥多しょうたが、ほろ酔いの赤ら顔を持ち上げる。

 「どうかしたかい?」

 「何でこんな事になっちゃたんだろう、って」

 妻のぼやきに、夫も複雑な表情を作る。主語のない台詞ではあるが、言いたい事は分かったようだ。

 当然だろう。この夫婦は、その事でどれ程に頭を悩ませてきたか。

 「育て方間違えたのかしら……」

 妻がため息混じりに言えば、

 「どうかな……みんな、奇跡みたいに、真っ直ぐ育ってくれたんだけど……」

 と、夫は苦悩の表情。

 そう、夫の言うとおり、奇跡のように真っ直ぐ育ってくれた。

 6人とも、年頃らしくオシャレに気を遣い(いや、正確には、1人はちょっとアレだが……)。しかし、親孝行も忘れず、家の手伝いも欠かさない。全く、娘として100点満点どころか、120点をあげたいくらいだ。

 母は、そう誇らしく思う。

 次いで、家に来た時の様子を思い返す。

 あの頃の養女達は、誰も彼もが敵だという目つきと、触れれば噛みつかんばかりの剣幕で、人間不信と猜疑心の塊だった。

 後々、彼女達の口から告白されたのは、信じられないほどの悲惨な人生。まるで、世界中が彼女達に悪意をもっているとでも錯覚するような、悲運の道程。

 そんな、数々の苦難を乗り越え、人間不信を克服し、あんなに立派に立ち直ってくれたのだから、自分達の育て方が間違っていたとは思いたくない。

 「でもなんで、ちがやなんかに……」

 「いや、確かに思わない訳でも、なかったけど……」

 確かに思わないでもなった。

 あの、『人が良い』 という以外は親の贔屓目ひいきめにも 魅力を見いだすのが難しい息子で、しかもそんな所ばかり父に似て、女の子を捕まえられそうな積極性も見えない我が子なのだから、 『この中で1人くらい、あの子のお嫁になってくれると……』 とか思ったとしても、親としては仕方ないだろう。

 ( ── でも……)

 それから先のゴタゴタを思い返して、母は歯ぎしり。

 (でも、それが姉妹全員とか、そんなのありえないから…っ)

 ぎり…っ、と思わずブラシを握りしめる。

 (しかも!

 ── 『揃ってお仕えします』

 とか、なんかおかしいからっ!)

 次いで、ぎしぎし…っ、と握りすぎたブラシが異音を立てる。

 (その上!

 ── 『6人で5人ずつ産んでもまだ30人か…40人産むというのは、意外に大変だな』

 なんて、まず前提から、絶対っ! 間違ってるからっ!!)

 さらには、飄々ひょうひょうとした長女がいつか漏らした言葉を思い返せば、ばきんっ!、と軽い 破砕音。見れば、ブラシが中ほどでへし折れている。

 (やーねー、プラスチック製はすぐ壊れて。 今度は100円ショップじゃなくて、ちゃんとしたお店で買おうかしら…)

 養女達の、近年ますます酷くなるブラコン(?)っぷりに頭を痛める母は、ため息混じりにブラシの残骸をゴミ箱に放り込む。

 「しかも、双八フタヤまで……」

 夫が思わず漏らした声に、聡美は今日の夕方の事を思い出す。

 あの、グラビアアイドルも顔負けなゴージャスな美女に育ち、養父相手に強い執着をみせなくなった、娘の事を。

 あの、金髪の三女は、特に両親に恵まれなかった生い立ちなだけに、昔から良く夫に懐いていた。

 ── 有態ありていに言えば、ファザコンの気があった。

 まあ、世間一般的に、女の子が最初に異性を意識するのが父や兄とかいうのは、麻疹はしかみたいな物だ。 その内、 「オヤジ臭い」 とか、 「みっともないから止めて」 とか、 「お父さんのと一緒に下着を洗わないでって言ったでしょっ」 とか、まさに年頃の娘のように言い出す物だ。

 普通は。

 しかし、彼女の 『麻疹はしか』 はかなりの重症。

 思春期の最中においても、二言目には 『お義父とうさん』 という言葉が出てくるくらいの。

 暇さえあれば養父に張り付いているくらいの。

 妻として、女として、我が娘に警戒心を持たねばならないくらいの。

 そんな、重症っぷりだった。

 それが、今では、……

 「なんで、あんな事に……」

 とほほ、と消沈する夫。

 彼が思い返しているのは、そんな 『麻疹はしか』 の終わりの日だろう。

 妻の方も、思い返せば、同じような表情になる。

 ── 幸崎こうざき家を揺るがす、爆弾発言。

 ── しかも、双八1人だけではなく、姉妹全員の。

 あの辺りから、全てが狂っていった気がした。

 

 

-02-

 

 

 「ちゅっ…ちゅっ…ふぁ…んっ…ちゅっ…」

 ため息混じりのキスの音が、バスルームに甘く響く。

 魅久ミクは、ちがやの陰茎を優しく撫で上げながら、身を寄せ何度も口付けを 重ねる。

 「くぅ…はぁ…はぁ…」

 「んっ…はぁ…茅様ったら、こんなに硬く…」

 少年のガチガチに屹立きつりつしたペニスをなでつつ、うっとりと目を細める清楚せいそ可憐かれんの美少女は、キス する位置を唇から下へ下へと移動させる。首筋、鎖骨、やや薄い胸板に、それなりに締まった腹筋。ヘソの穴をひとめすると、少年が身体を震わせるのを愛おしげに見ながら、舌を下方に這わせる。

 肉欲高ぶる茅を焦らせるように愛撫しながら股間にたどり着けば、やはり、焦らすように ── と、思いきや、魅久は急に熱烈なフェラチオを始めた。

 「── じゅっ んちゅっ ちゅばっ じゅぶぶっ」

 まるで、待ちきれなかったと、言わんばかりの激しさだ。

 「── あっ うわぁ…… はぁ……っ!」

 意表を突かれて身を震わせるご主人様の姿に、少女は愛おしさと扇情を感じながら、栗色髪を前後に揺らすように、大きく頭を前後し始める。

 彼女の舌と口内は、まるで上等な絹の様に柔らかい。それが、むさぼるかのようにからみつき、少年のペニスをあっという間にだ液まみれにする。 深窓の令嬢とさえ例えられる美少女には、あまりに似つかない淫猥な音を立てながらの奉仕。

 「── ちゅぼっ ……んっ じゅじゅっ ふぁっ…… んちゅ、ちゅばっ」

 すぐに溢れかえってくる、先走りの液を吸い上げ、嚥下えんか

 「ちゅっ ちゅぅぅっ ……ああ。 折角せっかくなら、身体をお清めする前にさせて頂きたかったですわ…」

 ストロークの合間に、そんな事をつぶやく魅久。

 「いや、それはちょっと…さすがに汚れてると思うし」

 「ん…はぁ…、ですから、魅久の口で茅様の大事な部分を、お清めさせて頂きたかったと思いましたの」

 そう言って、愛おしげに主の逸物をひとめ。

 魅久は、目を細めて、続ける。

 「それに、知ってますのよ?

 姉さん達は、夜中におトイレの後の処理をさせて頂いているのでしょ?」

 細められた蒼い目の鋭さに、茅は何となく慌てて弁解する。

 「い、いや、あれは、その、零六レム壱七カズナがどうしてもって……」

 夜中に目を覚ましてトイレに行くと、必ずドアの前で白髪か黒髪のどちらか ── 時には両方が待ちかまえていて、『お清め』 と称したフェラチオを強行されてしまう。汚いから 、不潔だから止めてと言っても、全く聞いてくれない。それどころか、尿 が残る雄の不浄の部分に、嬉々として吸い付いてくる。それで情欲に火を点けられて、結局は夜中の廊下で最後までしてしまう羽目になるのだ。

 だが、一応、声は抑えているので、ばれているとは思っていなかった。それだけに、茅は嫉妬しっと深い彼女の反応を想像して、冷たい汗を流す。

 しかし、魅久は機嫌を損ねた様でもなく、

 「わかっておりますわ、そんな事。

 ですから、わたくしにも 『お清め』 をさせて頂きたいんですわ」

 むしろ、甘えた声ですり寄ってくる。

 「あはは……また今度ね」

 と、茅は乾いた笑いで、お得意の先送り。

 そう、先送り。どれほどイヤだと言っても、趣味じゃないと言っても、無駄だと分かっている。それが 『ご奉仕』 で有る限り、彼女達が諦めてくれた試しはないのだ。

 「ふふ」

 茅のその場しのぎを分かってか、魅久は見透かすように微笑み、フェラチオを再開。

 「── ちゅぼっ ちゅばっ ……んっ、ふ……じゅじゅっ」 

 栗色髪の侍女は、清楚可憐の容貌ようぼうに似合わぬ卑猥ひわいな音を立てながら、奉仕を続ける。ご主人様の恥部の汚れをめ取ろうとするかのように、ペニスを根本までくわえ込むと、執拗しつように舌をからめ、舌先でエラのくぼみや、裏筋 、亀頭の形を、舌先で何度もなぞる。尿道の奥でくすぶっている精液を、一刻も早く味じわいたい。そう言わんばかりの、貪欲どんよくな 口淫奉仕。

 「うぁわぁ……くぅっ、あ、だめ……っ」

 先端からあふれ始めた先走りの液をすすられて、少年は細い喉をそらせて震える声を上げる。

 ガクガク…っ、とまるで射精するように快楽に身体を震わす様子に、魅久は淫らに蕩けさせた顔を上げる。

 「── ぬちゅ、ちゅばっ……あん、茅様、こんなに悦んで頂いて嬉しいですわ」

 そう言って、うっとりと目を細める彼女を抱き寄せ、茅はついばむようなキス。

 「……んっ、はぁ……今度は僕がしてあげる」

 荒い吐息の茅がそう言えば、魅久は身をくねらせて彼の腕から抜け出し、目の前に立ちあがった。

 「はい、魅久にたくさんご褒美をくださいませ……っ」

 クリーム色のワンピースの水着を着た、清楚な令嬢のような少女は、嬉しそうに目を細め、年若いご主人様に、その身を委ねる。

 ちがやが、魅久ミクの肩ひものないワンピースタイプの水着を 引き下げれば、白い肌と、形の良い胸が露わになった。

 充分な大きさの乳房をそっと下から持ち上げるようにつかみ、頂点のピンク色の部分に舌を這わせる。

 「あぁ、んっ、はぁ……っ」

 栗毛の美少女は、胸を吸う少年の頭を愛おしげに抱きしめ、甘い吐息を漏らす。

 茅が手に力を入れれば、スベスベした肌が水風船のような弾力を返してくる。 胸の頂点も、ご主人様の優しい愛撫に固く尖ってきた。乳首を強く吸う度に、魅久は身体をくねらせる。

 「んんっ あっ はぁ、はぁ……ああっ

 ── ち、茅様、そちらばかりではなく、もう片方も…」

 「うん、良いよ」

 甘い声のおねだりに、茅は気分を良くしながら、もう片方の乳首の立ってない胸に口を寄せる。

 「あぁ はぁ、はぁ ふ、あぁ」

 両方の乳首を手と口で攻められ、快楽にほおを染める魅久が、びくり、と後ろに振り返る。

 「ん…っ! はぁ、ぁん…」

 腰を抱いていた茅の片手が、急に彼女の股間をまさぐったのだ。彼の、水着の上からの優しい丹念な愛撫に、魅久は息をいっそう荒げる。両方の乳首と三点同時に攻められ、顔色を一層淫らにしながら、身悶え。程なくして、茅の指が膣に差し込まれれば、感極まったように背を反らす。

 「── ふぁぁぁっ あっ はぁっ んんっ」

 「うわぁ、魅久ってば、すごい濡れてる。

 ……そんなに欲しかったの?」

 茅が意地悪く言いながら、魅久の中に突き込んだ人差し指を回転させると、びくびくっ、と彼女は小刻みに身体を震わせた。

 「あぁっ はぁっ だって、お風呂で可愛がって頂くのは、久しぶりですし。

 それに ──」

 自分の痴態を恥じらいながらも答える侍女は、そっと、手を伸ばす。

 「── のぞかれながらするのは、何だか興奮してしまいますわっ」

 自分がしがみつくご主人様の背後 ── つまり、浴室の入り口の扉を、軽く押した。

 きぃぃ……と、ドアの開く音と共に、ひんやりとした外気と、

 「── きゃ…っ」

 小さな悲鳴に、ガタガタ、ドサっ、と慌ただしい物音。

 茅が振り向けば、そこには、尻餅をつき、何か慌てた様子の金髪美女の姿があった。

 

 

-03-

 

 

 「あ、双八フタヤ……どうしたの?」

 何となく気まずげに茅が問うが、

 「………………」

 彼女は端整な顔を紅潮させ、潤んだ瞳を伏せた。ブラウスのボタンは上2つが外れ、ホットパンツはチャック が下がっている、どこなく乱れた姿。

 栗毛の妹侍女はそれが何か察しがついているのか、どことなく意地悪な口調。

 「姉さん、茅様が何をしていたか、とお尋ねになってますのよ。

 お答えされませんの?」

 「………………」

 答えない姉をなぶるように、さらに追求をする。

 「まさか、茅様にお答えできないような、不埒ふらちな真似をされてましたの?」

 「…………っ」

 言われた姉侍女の方は、目を伏せたまま唇を噛み、逡巡しゅんじゅん。何度か言い淀んで、声を絞り出す。

 「……マ、ご主人様マスター魅久ミクのSEXを見ながら………マ、マ、自慰行為マスターベーション……してました……」

 顔を赤くし、目を伏せた双八の声は、どんどん小さくなり、最後は消え入るように震えていた。

 「え…あ、そ、そう…」

 思いがけない強烈な発言に、茅は言葉を失う。

 その反応を、自分のはしたなさに呆れ果てられたと、勘違いした双八は羞恥と恥辱でさらに顔を赤くする。もう、顔から火でも吹きそうな色合いだ。

 「あらあら、姉さんは本当にオナニー大好きですね」

 「………っ」

 妹に、心底呆れたという目線と声を向けられるから、いよいよだ。

 魅久は、恥を忍び屈辱に耐えてご主人様の問いに答えた姉へ、さらに辛辣しんらつな言葉を続ける。

 「まあ、昔からのくせでしょうから、今更直しようがないのでしょうけど……。

 ひょっとしたら、茅様に可愛がってもらうより、自分でした方が楽しめるのではありませんの?」

 「── そ、そんな訳ないでしょ!」

 いくら何でも意地悪な妹の言葉に、姉は激高して顔を上げる。

 「アンタ、もう、ひとが黙ってたら言いたい放題っ!

 な、なら、こっちにも考えがあるんだからねっ!!」

 赤くなった顔に、さらに怒りの色を混ぜた彼女は、涙目をぬぐいながら憤然と息をまく。腰を浮かせてホットパンツと下着を一緒に脱ぎ捨てると、少年に自分の秘部を 見せつけるように、M字に開脚した。

 「マ、ご主人様マスター、そんな魅久の未熟な おお、おマンコより、 ワタシの方が大人のだから、おマンコもずっと気持ちいいんだからっ!

 それに、さっきのは別に自分でたのしんでたんじゃなくて、ご主人様マスターに可愛がってもらうために準備してた だけで、それで、その、あの……もう、あの、こんなにグチョグチョだから、すぐ突っ込めるのよ……?」

 思い切って痴態をさらすが、威勢の良いのは最初だけで、言葉も尻すぼみに小さくなっていき、最後はモゴモゴと口を動かすだけ。

 しかし茅は、予想を超えた彼女の反応に呆然としてしまう。金髪の美女は、こんなフェロモン系で色気たっぷりの見た目に反して 、実は強い羞恥心の持ち主で、胸元の開いた服を着るのさえ難色を示すくらい。だから、その普段とのギャップはいっそ破壊的でさえあった。

 しかし、彼以上に驚き慌てたのは、魅久だった。

 まさか、自分から誘惑もロクにできない奥手な姉が、こんな大胆な行動をとるなんて。意地悪を言って追い出すつもりが、全くの大誤算。

 「ご主人様マスターぁ、恥ずかしいんだからあまり放っておかないでよ……」

 双八は、羞恥のあまり涙で潤ませたまぶたを震わせながらも、びっしょりと愛液にまみれた金色の茂みを主の視線にさらし続けて、せがむ声をあげる。

 「ご、ごめん……」

 茅は慌てて双八に近寄り、肩を抱いて軽くキス。

 「── ん、んっ

 ご主人様マスターぁ、恥ずかしくて死んじゃいそうなの我慢し たのよ? だから、ちゃんとご褒美ほうびちょうだい……」

 「うん」

 年上の侍女の甘え声のねだりに、茅はうなずき、彼女の濡れた茂みを手でかき分ける。

 「ん…っ あっ はぁ…」

 金髪の美女は、目尻の涙をぬぐいながら、甘い声を上げる。

 「あぁ、ずるいです姉さん!

 わたくしを可愛がって頂いてましたのにっ」

 身体に火を点けらたまま放置された魅久としてはたまった物ではない。慌ててすり寄れば、姉侍女の膣壁を指で攻めていた茅が振り返り、

 「あ、ごめんごめん」

 と、魅久にキスをして、彼女の股間にも手を伸ばす。

 「あぁ、はぁ、んんっ」

 愛撫に身悶えしながら、

 (……もう、わたくしのバカっ

 せっかく茅様を独占できるチャンスでしたのに……)

 愛しいご主人様に口付けされて、幸せそうに目を細める姉を横目に、魅久は自分のうかつさを呪った。

 

 

-04-

 

 

 「ちゅ、んん、ちゅば…」

 「あん、ご主人様マスターこっちも…ん、ちゅ、はぁん」

 ちがやは、麗しい姉妹に挟まれ、まるで腹を空かせた雛鳥 のように唇を突き出す2人に、われるままキスを与えていた。彼の両手の指は、黄金と栗色の股間の茂みで蠢いていて、 湿った音を立てるたびに、口付けに恍惚とする侍女達の顔をさらに上気させる。

 「2人とも、もう大丈夫そうだね」

 茅はそう確認すると、愛液に濡れた左手で、ガチガチに硬くなった自分の逸物の根本を握る。

 と、途端に蕩けていた2人の目の色が変わった。子猫の甘さから、獲物を狙う虎の鋭さへ、一変。

 「ご主人様マスター、早くここに、双八フタヤのおマンコに入れて下さい……」

 だったような真っ赤な顔の姉侍女は、M字に開脚してた股間部に手を伸ばし、自分の金の毛をかきわけ肉唇をひらいて、膣の穴までも見せつける。

 「茅様……。 わたくし、もう、お預けは嫌でございます」

 負けじと、妹侍女も茅の首にしがみつき、その楚々としていながらも女性らしい起伏に富む肉体の柔らかさで誘惑しつつ、さらには濡れた股間部を彼の身体に押しつけるように腰を動か した。

 興奮と恥じらいに顔を上気させる2人の競うような艶やかな痴態に、既に我慢の限界を感じていた茅は、ほとんど襲いかかるように押し倒した。

 「きゃ…あん、もう茅様 ── んん……っ! はぁっ くぅっ」

 先にご主人様の逸物の挿入、という栄光を受けたのは、栗毛の妹の方。

 「あっ あっ はっ すごっ ああっ 茅様っ」

 彼女は、淑女しゅくじょ然とした日頃の姿などとっくにかなぐり捨て、少年に強引にペニスをねじ込まれ嬌声きょうせいを上げる。半脱ぎの水着姿で、風呂場の冷たい壁に背を押しつけられ 、抑えつけられるような半ば強姦じみた状況なのに、それをむしろ喜んでいるかのようにしがみついてくる 。しっかりと腰と首に回されたしなやかな手足。そして、それ以上に締め付けてくる、愛液でよく濡れた膣。

 その締まりを堪能するように腰を動かしていると、

 「ああん、魅久ばっかりずるいっ」

 不機嫌の声は、置いてきぼりをくらった、金髪の姉。

 「それともご主人様マスターは、隠れて自慰行為マスターベーションするようなスケベな女は嫌い?

 あんな、はしたないポーズであからさまな事言う女は趣味じゃない?」

 茅は、潤んだ上目づかいで見つめられ、思わず心が動く。

 「そんな、嫌いじゃないよ」

 そう言って慰めるように口付けし、からみつく魅久のしなやかな脚を引き離して愛液にまみれた男根を、今度は双八の膣に挿入する。

 「んっ はぁっ ああっ んっ」

 緩やかなピストンに豊満な胸と波打つ金髪を揺らしながら、フェロモン美女は愉悦の声を上げる。

 「ふっ、あぁ……どうご主人様マスター? ワタシのなか、気持ちいい?」

 「うんっ 双八の中、すごい熱くて柔らかくて、はぁ、はぁ…気持ちいいよっ」

 主の切れ切れの吐息に、興奮の具合を見て取った金髪侍女は、嬉しさ半分、気恥ずかしさ半分といった顔をする。

 茅が、双八の白いブラウスを押し上げる巨大な膨らみを掴めば、その優しい手の感触に甘い電流が背筋を走った。

 「あん、はぁ……もっとぉ、直接さわってぇ」

 金髪の美女は、間延びした声と共にブラウスのボタンを外し、白いフルカップのブラジャーも外せば、少年のピストン律動と共に豪快に上下する、魅惑的なバストが現れる。人種の違いもあって、日本人では容易に太刀打ち出来ないスタイルを誇る崎守姉妹においても、サイズ・カップともにトップの彼女の胸は、爆乳と言って良い程だ。

 茅は、片手に余るどころか、両手でも収まりきれない彼女の巨大な胸を鷲掴み、こねまわし、その先端に口付ける。

 「双八、もう乳首立ってる……」

 「あんっ やぁ、違うのっ

 そこは違うの、自分でいじったりしてないわ。 ご主人様マスターに可愛がってもらってる内に、ブラと擦れて立っちゃったのっ」

 そういう事を責めたつもりではなかったのだが、双八は羞恥の声で慌てて弁解する。

 年上フェロモン系美女の、そんなうぶさを可愛く思いながら、茅がさらに腰の動きと愛撫に熱をこめる。

 「あんっ はぁっ ご主人様マスターすごい! だめっ ああっ ひっ 」

 「ああっ くっ 気持ちいいよ、双八っ 今日はいつもよりすっごい締まるっ」

 「だってだって、あんな恥ずかしい事言ったから…っ だから、なんだか、ああっ はぁっ すごいっ」

 ぱんぱんぱんっ、と肉を打つ音を響かせながら、少年は見た目によらず純情な侍女を責め立てる。

 「ああ、茅様、酷いですわ。 魅久はまたお預けなんですの…?」

 せがむ魅久の声に、茅は慌てて金髪侍女の膣からペニスを引き抜くと、左脇で待つ栗髪侍女の膣へと突き込んだ。

 「──はぁっ!

 んんっ あぁっ はぁっ ああっ」

 清楚可憐の少女は途端に嬌声を上げ、冷たいタイルの壁に押しつけられた体勢で、積極的に腰を使ってくる。

 「ああっ すごいですっ!

 茅様、いつもより激しいっ ── あぁ、いいっ!」

 茅が、栗髪の美少女の足を持ち上げながら突き犯していると、彼女の姉から声がかかった。

 「はぁ…はぁ…、ご主人様マスター、行ったり来たりは面倒でしょ?

 魅久、2人一緒に可愛がってもらいやすいように、こっちに来て、姉さんの上に乗りなさい」

 双八の声に振り向けば、彼女は脱衣所の真ん中で開脚したまま、仰向けに倒れ込んでいた。

 魅久は、姉の意図を理解して、ペニスで突き込まれたまま器用に身を反転させ、いで姉の方へ向かっていく。

 「はあっ ん……っ ひゃっ ああぁっ!」

 しかし、一歩足を進める度に、太股と連動してペニスをくわえ込んだ膣の肉が擦れ、快楽の電流が走る。単純に突き込まれるのとはまた違う快感に、魅久は 悶絶し、動きを鈍くする。

 その上、

 「あはっ 魅久ったら、バックで犯されながらハイハイなんて、本当に犬みたいね?

 ご主人様マスターの本当の雌犬になれて、嬉しい?」

 と、姉がからかうような口調でなじられ、彼女はさらに表情を蕩けさせた。

 「やぁ、姉さん、そんな事言わないでっ」

 「何よ、本当の事でしょう? アンタそれだけで、ワタシ以上に股をグチョグチョにしてるじゃない」

 茅は、2人のやりとりと、学校では憧れの的の清楚な美少女が、自分に犬這いしながら犯されて悦んでいる、というシチュエーションに興奮して、腰の動きを早めた。

 「── ふぁっ だめっ 茅様っ!?

 ああっ なかっ すごい擦れるっ」

 魅久は、蹂躙される快楽に耐えながら、最後の一歩を進めて、姉の胸に埋めるように倒れ込んだ。

 双八が優しく妹を抱きしめるのを尻目に、茅は犯していた柔らかな尻から逸物を抜き、その下にあるもう一つのヴァギナにあてがった。

 「あ…はぁっ ふぁぁっ」

 待ちわびていた彼女のピンクの肉を割るように腰を進めると、金髪の美女は胸に顔を埋める妹の栗色の頭を力強く抱きしめ、顔を蕩けさせる。

 「はっ あっ はっ んんっ ああっ ご主人様マスターもっとぉっ もっと深く犯してっ」

 ピストンが始まれば、双八はご主人様の要求に応えようと、妹侍女と床に挟まれた窮屈な状態で、懸命に腰を動かそうとする。

 それに快楽の呻きを上げるのは、茅1人だけではない。

 「ああっ やだっ 姉さんのがっ 姉さんのと、茅様のが擦れてっ はあぁっ」

 抱き合った状態で、姉が激しく腰を動かすものだから、その動きにつられてクリトリスや乳首など女の急所同士が擦り合わさったり、あるいは出し入れする茅のペニスに秘肉を擦られたりして、魅久は思いがけず悶絶の声。

 「んん〜っ だめっ

 姉さん、お願いです、そんなに腰動かさないでっ ── ひゃぁっ」

 「ふぁあっ やぁっ ムリよ、そんなのっ!

 ── んっ! ご主人様マスターのが 気持ちよすぎて、腰止まんないのよっ あああっ!!」

 美人姉妹の脳の奥をしびれさせる嬌声2重奏に、茅の理性は焼き切れ、もう考えられる事は、上下に2つ並んだ濡れきった淫唇を、獣のように犯し続ける事だけ。

 「──ひ…っ ああぁっ ダメっ 茅様っ

 そんな、いきなりっ はぁっ だめっ 激し過ぎますっ」

 「やぁっ ちょっ、ちょっと、魅久、腰がっ!

 アンタだって、人の事言えないじゃない…ふぁぁっ!

 ── あんっ ダメダメっ オッパイ擦れちゃうぅっ!」

 パンパンパンパン…っ、と色欲に憑かれた茅は、楚々と柔らかい美少女侍女の尻と、肉感たっぷりの美女侍女の尻を、代わる代わるに、荒々しく鳴らし続ける。

 「あぁぁぁっ ひゃっ ダメ〜っ!

 奥の奥まで、ご主人様マスターにレイプされてるぅっ  あぁぁぁ〜っ!!」

 「ひゃんっ んん〜っ!

 ね、姉さんっ 腰振り過ぎ…── いやだめ、もういきそうですっ!

 茅様、お願いですから、もう少し! あぁぁっ だめだめだめぇぇっ!!」

 「ああ! ダメぇぇ! もう、ワタシも、もうダメぇぇ!」

 「ああっ いくいく、わたくしも、わたくしもいってしまいますっ!」

 「双八は、ご主人様マスターにレイプされてイきますっ!

 ご主人様マスターにレイプして頂いて、イかせて頂きますっ !!」

 「お許し下さい茅様っ もう、もちませんっ!

 この淫乱雌犬姉妹、揃ってご主人様より先に達してしまいますっ!!」

 金髪のフェロモン系美女と、栗色髪の清楚な美少女は、共に快楽に狂った顔をよだれと涙でグチャグチャにして、髪を振り乱しながら卑猥な絶叫を繰り返す。

 しかし、茅の方も、極上の女を並べて犯している最中に、とっくに限界など来てしまっている。最早、姉と妹のどちらにペニスを突き込んでいるか分からない。ここまで気力で保たせていたような物だ。

 「くぅぅっ!!

 ── いいよ、2人ともイっていいよっ 僕もイクから!」

 茅は、雄を満足させようと蠕動ぜんどうし続ける柔らかな膣襞ちつひだがまとわりつく快感に、必死で耐えながら声を絞り出す。

 「ああ、もう、ダメっ イくっ イっちゃうぅっ

 ── ひああぁぁぁ〜〜〜〜っっ!!」

 「ひぃっ あああはぁっ わたくしも、もうだめですっ いくっっ いちゃうっっ

 ── 〜〜〜ぅ〜〜〜ぅっっっ!!」

 連鎖的に、双八と魅久がガクガクと身を震わせて、絶頂の声を上げる。

 途端に、ぎゅっ、とペニスにしがみつくようにヴァギナが締め込み、茅の我慢を決壊させた。

 「──うわぁっ  で、出るっ くぅぅ…うぅぅ〜〜っっ!!!」

 どぷっ どぷっ どぷっ…と、断続的な射精感と共に快感が脳裏を白く染める。

 茅は真っ白になった思考の中で、途中で無理矢理射精を押し止め、腰に巻き付いた柔らかな太股をはぎ取る。

 「ぅぅ……くっ ぁあ……っ」

 見れば、それはフェロモン美女の肉感的な脚部で、朦朧もうろうとしながら犯し続けていた茅は、ようやくどちらに膣内射精したか理解した。

 押し止めた射精感に堪えながら、途中我慢しきれず1脈動分2人の尻にかけてしまったが、もう一つの肉穴に突き込み、残りを吐き出す。

 頑張ってくれた2人共に、ご褒美を上げたつもりだった。

 ── しかし、ご主人様の過剰なサービス精神に、たまらないのは魅久。

 絶頂の直後で敏感になっている、堅く締まった淫唇を無理矢理こじあけられ、逃げられないように腰を捕まれ、ズンっ、と根本までねじ込まれて 子宮口を乱暴に叩かれた上に、子宮に精を流し込まれたのだ。

 「 ひぃぁぁぁぁぁっ だめ、だめっ 茅様ぁぁぁっ

 ──ひぃ…〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」

 絶頂の終わり際に、さらなる高みに無理矢理昇らされた彼女は、声無く虚空に吠えるように身を反らし、涙を流しながらガクガクと身を震わせて、姉の上に崩れ落ちた。

 

 

●top ●06 ●08

 

 

動画 アダルト動画 ライブチャット